青柳さんの”隙のないデザイン”の奥深さ

kiji

「隙のないデザイン」

という言葉を聞きますよね。
でも、隙のないデザインってどういうことなんでしょうか?

「隙間なく空間を埋めることでは?」

隙間なく空間を埋めると、間違った場合には“あの”ディスカウント店のようになってしまいますよね。
物が多いと空間は埋まります。
でも、こまったことにその空間はとても混乱したものになります。
つまり、落ち着かない気持ちになってしまう。

青柳さんのご自宅や、青柳さんがプロデュースした当社のモデルハウスはとても落ち着きます。見学にいらっしゃったお客さまとお話しをしていると、あっというまに3時間。そして、帰りがけに、

「居心地がいいから、こんなに時間が経っていたと思わなかった」

というお言葉をいただけます。
以前、ある大きな吹き抜けがあるモデルハウスを見学させていただいた時、なぜか落ち着かない気持ちになったことがありました。

とてもカッコイイお家で、どこから見ても洗練されている・・・。

でも落ち着かない。
当初は大きな吹き抜けがあるからだと思っていました。
でも、よくよく観察してみると、実はその空間のコーディネートのしかたが原因だと分りました。

大きな吹き抜けがあってもいいんです。
ヨーロッパの家にも大きな吹き抜けがありますが、落ち着く。

原因は、ドーンとそびえ立った吹き抜けの白くて大きな壁と、その下のリビングのインテリアのバランスでした。

リビングは古い感じの家具に、小さな雑貨を並べた、こぢんまりとした感じ。
その一方で、白い壁はスケール感がある立派なもの。

この差に気づかないでコーディネートをしているために、異質なものがぶつかっている印象が出ていたようです。

隙のないデザインとは、大から小、光から影、手前から奥、そういった両極の間の移り変わりを自然にしていくことではないでしょうか。

当社のモデルハウスは、大きな扉から小さなシェルフの扉、光いっぱいのリビングからちょっとした影のある静かな場所、ガランとした殺風景さのない程よい奥行き感、それらをしっかりと考えました。

一度、当社モデルハウス、ダイニングの南東角の席。
ここに座って、じっくりと部屋を眺めてみてください。

隙のないデザイン

理屈ではなく、こころで感じていただけるはずですよ!(^_^)