ずっと先のことまで考えてつくる青柳さんのデザイン

家づくりでは「動線」という言葉をよく使います。
日々の家事を“どの道筋で行うか?”を念頭において使われる言葉ですが、あくまでも上から見た『フロアプラン』上の動線に限られるようです。

冒頭の写真は当社モデルハウスで使い勝手を確かめている青柳啓子さんの様子です。

青柳さんは現場チェック時に、

玄関収納
キッチン
洗面所・脱衣所の収納
二階各室の収納

すべての場所でかがんだり、つま先立ちで手を伸ばしたりを何度も繰り返していました。

青柳さんの頭の中で「動線」とは、

上から見たフロアプランに加え、縦方向(高さ)も含めた動線なんだなぁ!

と感じました。
キッチンの収納は、手の届きやすい所からよく使うもの、下へ行くほど、上へ行くほど使用頻度が低いもの、でありながらしまい込むと具合の悪いものという使われ方をします。

たまにしか使わないものだからといって、出す時に腰を痛めるように体を捻らなければならないような棚では困ります。家は長く暮らすものですから、これから年令を重ねていっても楽に家事ができる、物の出し入れができるプランにする必要があります。

なので、立ち位置が確保できるか、安全かなど色々な事を考えてプランニングしてくださいました。

キッチンに立って鍋をもって周囲を見回してみると(写真参照)

「ああ、なるほど。だからこの幅を取ってあるんだな・・・」
「ここに余裕をもたせることは気づかなかったな」

と体で感じることができます。

上から2次元的に考える動線だけでなく、3次元で考える動線。
言葉でお伝えできないことは、目で見て確かめてください!
きっと「おお!」という発見がありますよ。(^_^)