構造無垢材(乾燥材)

コーエーホームでは、「全身呼吸構造の家」「ファースの家」の構造に乾燥無垢材を使用しています。
集成材を使用しないのは、適切に湿度管理された木には驚くほどの耐久性がありますが、接着剤を使用してしまうと耐久性に不安が残るためです。

例えば無垢材を使った現存する世界最古の建物は、1300年前の飛鳥時代に建てられた 法隆寺金堂といわれています。木造の民家では15世紀に建てられた 箱木家(兵庫県)が最も古いとされています。

ところが、同じ木でも集成材の板で木工作した小さな鳥の巣箱を木の枝にかけておいたら、

「ひと夏で木がバラバラになって、芯からボロボロになってしまった」

という経験を持つひともいます。
実はこれらが、木と集成材の特徴をよく表しているのです。

木、長持ちの条件は?

バラバラになるのは、集成材の接着剤が水分などで劣化してはがれたため。
しかもボロボロになった木は、一様に黒く変色しカビ臭くなっています。
水分を吸い放置された木は、その能力を生かせず簡単に朽ちてしまいます。
接着剤も水分に非常に弱い。

木を長持ちさせるのに必要な条件は、品質の良い木材に、

適度な乾燥

です。長持ちする木造建築物は、構造が適度に乾燥した状態を保てるようになっています。
木の家は適度な乾燥状態を維持することで、半永久的に長持ちするのです。

接着剤を使った集成材の耐久性には不安が残る

構造材に集成材や合板を用いて建てられた住宅の耐用年数は、合成樹脂接着剤のそのものの耐久性だけでなく、接着材を使用したときの条件や、その使われている環境に大きく左右されます。

雨に濡らしてしまったり、常時湿度の高い環境で使用されると、剥離してしまう時期が早まります。

木造住宅に集成材や合板を構造材として使用した家が長持ちするかどうかの検証や判断は、素材の製法自体が新しく歴史がないため難しいという不安もついてまわります。不安が残る以上、胸を張っておすすめすることはできません。

コーエーホームが全身呼吸構造に無垢材を使うのはこんな理由があるのです。