01 断熱材
断熱材という言葉を聞いてすぐに思い浮かべるのがグラスウールだと思います。
グラスウールなどの繊維系断熱材は、それ自体で断熱するのではありません。
空気は熱を伝えにくいという性質を利用して、繊維の隙間に空気を含ませることによって断熱材としての効果が出るしくみになっています。
そしてその空気が断熱の効果を発揮するためには
* 含まれた空気が静止している
* 含まれた空気が乾燥している
などの条件が必要です。
02 高い断熱効果とカビの困った関係
湿気を含んだ布団が重くて暖かくないばかりか、カビや腐食菌が発生してしまうのと同じで、壁内に設置した断熱材に含まれた空気も湿気を含んでしまえば、カビや腐食菌が増えます。
断熱材に含まれた空気を、常に静止・乾燥状態に保つことは、とても難しいことなのです。
また、スチレンフォームなどに代表されるボード系の断熱材は、成型時にセル膜といわれる気泡の中に、熱を伝えにくいガスを閉じ込めて断熱性能を与えようとしています。
これらボード系の断熱材にも問題があります。
隙間なく設置しなければならない繊維系断熱材と同様に施工が難しい
垂直な外壁と屋根や天井との兼ね合いで妥協しなければならないことも
複雑な形状の住宅ほど難易度が増します。
03 シンプルな施工後の構造に
当社が採用する断熱材「エアライト」の特徴は、こんな感じ。
自由な施工性
どのような形状の家にも対応できます。
断熱性能が高い
グラスウールの約2.5倍、スチレンフォームの約1.5倍の断熱性能です。
寸法安定性に優れている
ほかの難燃性ウレタンと比較して寸法安定性に優れており、100mm以上の施工厚が可能です。
接着性能が高い
通常のウレタン断熱材と比べ、木材に対して高い接着性があり、また、木材の水分率に対しても影響を受けにくい。
◆ 米松に対しての接着の例
○=異常なし ▲=一部剥離 x=全部剥離
(木材に低温部分があると、含水率は20%を超える場合があります)
木の水分率 | 18% | 20% | 25% |
---|---|---|---|
エアクララ | 3.2kg/c㎡ | 3.1kg/c㎡ | 3.1kg/c㎡ |
○ | ○ | ○ | |
通常のウレタン断熱材 | 1.7kg/c㎡ | 1.0kg/c㎡ | 0.8kg/c㎡ |
○ | ▲ | x |
長寿命
施工してから6ヶ月で性能値が安定し、半永久的に変化しません。
独立気泡率が高い
高い独立気泡率(94%以上)により、空気や水をシャットアウトします。
04 熱を発する前に跳ね返す遮熱
真夏の夜、
エアコンをかけてもなかなか冷えない
家の外に出たほうがかえって涼しい
という経験をしたことはありませんか?
それは屋根や壁に設置された断熱材や屋根や壁や構造体そのものが、昼間の太陽エネルギーを溜め込み(蓄熱)、それらが熱源となって室内に熱を放熱しているからです。
夏の暑さの原因となるのが、この放出された熱
輻射熱(ふくしゃねつ)
といわれるものです。
輻射熱は不快この上ないものですが、一つだけありがたい性質があります。
それは、
輻射熱が室内に放熱される前に、熱をはね返してしまうことができる
ということ。その大役を果たしてくれるのが遮熱材です。
遮熱材に求められる条件として
1.反射率が高いこと
2.引っ張り・圧縮などの強度が優れていること
3.釘やビスによる貫通や、折り曲げの際に懸念される両面のアルミ箔同士の熱伝導がないこと
などがあげられます。
この中でも、素材の良し悪しがハッキリとあらわれるのは、2・3番です。