ペンで几帳面に書かれた手紙と、ちょこんと置かれたメガネ。
誰かのデスクのように見えますが、ちがうんです。
左の写真を見てみてください。
古いメディスンキャビネットの、下から3段目・・・
小さなメガネが見えますか?
このメガネは、青柳啓子さん得意のワイヤーワークです。
アンティークショップなどでみかける古いメモや手紙を、小さな針金細工が引き立てています。
インテリアをデザインするときの青柳さんは、作家だと思います。
小さなキャビネットの中に、生き生きとした人生まで感じさせてくれます。
もし、アンティークショップで見つけたかわいらしい小物をいくつ並べても、
「なにかまとまりがないな?」
と感じることがあれば、ストーリーが足りないのかもしれません。
メガネが置かれている・・・ でも、この置き方はちょっと席を立っただけなのかな。
置かれているのは、手書きの手紙。
しかも、何枚も。
メガネが置かれているのは最初の一枚。
ひょっとすると、このメガネの持ち主は、
「じっくり読みたいから、読み始める前にお茶を入れてこよう」
と、今はキッチンにいるのかも?
ただ並べるだけでも楽しいけれど、物語を感じながらデザインするとより上級のインテリアになりますよ!