青柳啓子さんの手作り哲学が実際に見られる(2)

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青柳啓子さんといえば「手作り!」ですよね。
今回は、その手作り哲学の大切なところ「お手軽に」ということについて感じていることをお話しします。

青柳さんと会って手作りしたものについて色々とうかがううち、個人的に

「これは意外!」

と驚いたこと・・・“こと”ではないですね、“もの・素材”がありました。
それは、

両面テープ

です。りょ、両面テープ???なんでそんなものが?とお思いになるかもしれません。でも、この素材、重要なんです。

冒頭の写真は、青柳さんがハンドバッグのように普段から使われている編みカゴです。この取っ手の部分や蓋のレース、内張りなどの装飾も青柳さんがご自分でされています。
この装飾、とくに取っ手の部分なんかは、

「布を巻いて、縫ってから縫い目を下に回して隠すのかな?」

と思っていたら、青柳さんが教えてくれました。

「これ、両面テープで止めてあるだけなんですよ」

なぜなら!(ここからが青柳さんのすばらしいところです。)

「新しいアイデアが出てきたら、すぐに別のものに取り替えられるでしょ?」

なるほど!

私たちが何かを作るとき、「一度完成したものはそれで完成、手を加えてはいけない」と考えてしまうように感じます。恥ずかしながら、私の場合は完成したら満足(疲弊)してしまい、変えていくことなんて考えませんでした。(^_^;)

でも、青柳さんは違います。
どんどん新しいものを作っていくために、固定的で融通のきかないものはつかわないのです。もちろん、物によってはですけどね。(一生もののようにしっかりと作りこむ時は作りこまれています)

次回(3)は、そんな創造的なのに合理的な青柳さんの作品を近くで見ながら、そのワザを学びましょう!

その(1)はこちらです。