断熱材とは、読んで字のごとく、

熱を断つもの

・・・ではないんです。
細かい難しいことをぬきにしてお話しすると、例えば・・・

夏。
外気は熱いです。
その熱で熱された壁（断熱材）は外側から、じりじり、じりじり、とその熱を内側に伝えていきます。
本当に少しずつ。
そして、ついには内側（お部屋側）にたどり着き、室内に熱を発散します。

よく、夏の夜に外を歩くと爽やかなのに、家に入ったとたん蒸し暑い、っていう声、聞きますよね？

これは、昼のうちに断熱材に溜まってしまった熱が夜になって室内に発散されるのが原因の一つなんです。体感温度というのは、室内の空気の温度ではなく壁や天井の温度が関係しています。エアコンを回しても、壁がなかなか冷たくならないので、エアコンはずっとブオー！と勢い良く回り続けます。

室内の空気がそれほど暑くないのに、蒸し暑く感じるのは壁や天井が熱をもっているからなんです。

当社の家は、壁の中の空気を動かし熱がたまりにくい環境を作っています。
暑い夏に外気で熱された熱い空気は、壁の中を通って屋根裏へ行き、屋根裏のエアコンで冷やされた空気がまたまた壁を通って床下まで自動的に降りて（冷たい空気は下に行きますから）いきます。

このサイクルをぐるぐる回し続けることで、壁の中の温度は一定になり、暑い夏の熱も寒い冬の冷気も断熱材にこもらず、年中快適な室内空間をつくり出すんです。

断熱材の性能は熱を伝えるスピードが遅いほど良いのですが、それより何よりまず熱を壁の中に溜め込まないことが大切なんです。(^_^)