青柳啓子さんの作り出す雰囲気を自分でも作ってみたい!
と思っても、「あれ~、なんかうまくいかないな?」 と思うこと・・・ってほとんどだと思います。
そこはやはり、青柳啓子さんの本などを読んで、インテリアを考える際の『切り口』を身につけることが最短距離だと思います。本を読む時は、ページを流し見するのではなく、写真を眺め回してくださいね。なぜなら・・・
青柳さんのお宅を撮影していて、ふと気付きました。
「ここが寂しいなとか、この辺りがなにか物足りない」
と感じることが全くないということ!
なぜでしょう?
青柳さんの家は広々とした印象があります。
置かれている物は少なくないのに、すっきりとしています。
その秘密を見つけてしまいました。
青柳さんは空間をゆるく、さり気なく分けることの達人なのだと思います。
「空間を分ける」というのは、例えば左の写真。
白い壁に梁と柱がポストリンテル構造で取り付けられています。このコントラストが、広い部屋をきゅっと引き締めているんです。
壁を「バーン」とつくらない。
柱と色使いで、心理的に空間をゆるく分けています。
一般的には、広々感を出すために、部屋の真ん中に物を全く置かないで、家具を壁に沿うように配置して・・・という方法をとりがち。でも、この方法だとどことなく落ち着かない部屋になってしまいます。
青柳啓子さんの、心理的に「空間をゆるく分ける」感覚は、白い壁の部屋でも冗長にならず、広々感を保ったままホッと落ち着く場所をつくりだせる秘密の一つなのでしょうね。
当社のモデルハウスで、どこにどんな秘密や技が隠されているのか、観察してみてくださいね!(^_^)