つまらなくなりがちな白い壁や天井を

冒頭の写真は青柳啓子さんのご自宅のある部分。
リビングエリアとダイニングエリアを視覚的に分けている梁と柱です。

全体像はこんな感じ。

この写真の右上角あたりをクローズアップしたものです。
もし、この梁・柱と、ソファーの上を通っている梁が無かった時のことを考えてみてください。

真っ白な部屋・・・

それも悪くはないのですが、青柳さんのようなダークブラウンと白の強いコントラストがあったほうが室内がぐっと引き締まるのがわかると思います。

家をつくる時、広々とした感じにこだわるあまり、真四角の部屋、白い壁、白っぽい床・・・と単色にしてしまうとどこか間延びした部屋が出来てしまいます。

同じような例では、

大きな吹き抜けにしたい!

とデザインした結果、白い壁がずどーんと立っている締まりのない空間になってしまうこともありますよね。そんな時も、コントラスト強めの大型(縦長)のタペストリーを飾るとぐっと引き締まることがあります。

この他にも、青柳さんのご自宅には、そんな“間延びした感じ”を持たせないテクニックが要所で使われています。

左の写真は先ほど御覧いただいた、リビングエリアとダイニングエリアを分ける梁の逆側。
右の写真は、廊下に据え付けられた柱です。

つまらなくなりがちな白い壁。

青柳さんのように、こんな古木を使ったり、古いクロゼットドアを飾ったりするとオシャレに空間を引き締めることができます。(^_^)