結露発生から生まれたファース工法(5)脱臭・防蟻

skattole

ファース工法に使用される「スカットール」は、ファース工法専用に製造されたシリカゲル(天然由来)です。

その調湿効果についてはよく知られています。
お菓子に入っていたり、カメラ(レンズがカビるため)と一緒に保管したりとおなじみです。

では、そのシリカゲルにはもう2つ!効果があるってご存知でしたか?

まず最初に「脱臭効果」です。
これもよく知られているかもしれません。

脱臭効果といえば“炭”でしょ!

とおっしゃる?
いえいえ、臭気の種類によっては炭(活性炭)よりよく働きます。
(臭気の種類、と申し上げたのはスカットールも活性炭も、得意な臭いと苦手な臭いがあるからです)

以前、排水管のつまりが原因で雑排水が逆流、下水のような臭いで床下が充満した(ファース工法の本部での実例)ことがあったそうです。臭いというものは厄介で、清掃しても簡単には除去できません。そこで「スカットール」を床下に散布し直して数日で臭気がすっかり収まりました。

こんな効果のあるスカットールのキーワードは

多孔体

つまり、表面に微細な穴がいっぱいあいているということです。
スカットールは、空気中の水分や臭い成分を吸着することで調湿・脱臭しますが、沢山穴が開いてると何が良いのかというと、

表面積が広がる!

ということです。面積が広がればそれだけ沢山の成分を吸着できるというわけ。
だから、調湿・脱臭効果があるんです。

「じゃあ、蟻は?」
「蟻が来ないってことは、殺虫成分でも入ってるわけ?」
「それって体に悪いのでは?」

いえいえ、違うんです。
こんな微細な穴が開いているスカットール、硬さがありますから細かくなったものも入っています。

例えばシロアリがスカットールに接触する(上を歩いたりする)ことは、割れたガラスの中へ飛び込むようなものなのです。

シロアリが体に付着した「スカットール」の微粉末をはらったとき、微粉末がアリの体の表面にあるキチン質(ヒトの皮膚にあたる)に傷がついてしまいます。そこから体液を吸着し、脱水状態にして最後は死んでしまいます。

蟻は頭の良い昆虫です。
仲間にとって不利な情報は伝達され、学習、記憶されますから、危険な場所には近寄らなくなるのです。

スカットールって、こんな便利な機能を持っているんですよ!(^_^)